深谷市の農業は全国と同じく、都市化、高齢化、後継者不足といった状況がみられ、近年、耕作面積の減少とともに耕作放棄地も散見されるようになり、行政の課題ともなっている。このような状況を打開すべく、この法人の設立により、農家・市民を対象として、援農サポートによる農家の人手不足の解消や地域農産物の普及・販売並びに市民の農業体験活動を通じ、農業・農地を市民や諸団体とともに連携し、保全・活用することが可能である。また、これらの活動により、地域農業の理解とともに環境を守り、生活する人々にとって潤いのある豊かな暮らしの実現を目指していきたい。
(設立経過と今後の展開)
平成23年4月に設立したものの、農業団体の職員としての仕事もあるなか、活動らしいものは出来ず、手始めとして、24年3月よりメンバーである松嶋太一さんご夫妻並びに、元東京都農業改良普及センター所長の小林五郎さんにご協力をいただき「野菜づくり体験教室」を11月まで実施した。
参加者は、「生活協同組合さいたまコープ」の広報紙で募集し、親子5組20名による取組となった。体験内容は、深谷市南公民館でジャガイモ、トウモロコシ、ダイコンの栽培講義の後、近くの畑で、種等の植え付けと収穫を行った。収穫後は、公民館の調理室で茹でたり、トン汁にして食べたり(収穫祭として)楽しい時間となった。
今後の展開としては、「野菜づくり体験教室」を継続して開催するとともに、東京等の大都市で実施されている、「農業体験農園」(1区画30㎡程度の指導者付き市民農園)の開設や援農ボランティアの養成(農業塾等による援農者の養成)、さらには、深谷市産農産物の普及・販売等にも取り組んでいきたい。当NPOの活動に興味、あるいは参加希望のある方は気軽に、ご連絡下さい。